縄張
区画の置き方は、地形が先に決めています
縄張とは、どこに何の区画を置き、どこで区切るかという設計のことです。平地と山では取れる形が違うため、型が分かれます。
| 型 | 配置のしかた |
|---|---|
| 輪郭式りんかくしき | 本丸を中心に置き、二の丸・三の丸が同心円状に囲む型。平地に向きます。 |
| 連郭式れんかくしき | 区画を一列に並べる型。細長い尾根の上などで使われます。 |
| 梯郭式ていかくしき | 本丸を端に寄せ、残りの方向だけを囲む型。背後が川や崖のときに成り立ちます。 |
| 渦郭式かかくしき | 区画が渦を巻くように配される型。奥へ進むほど回り込む構えになります。 |
型はあとから付けた分類です
これらの名称は、城を研究するなかで整理されたものです。築いた当時に型を選んで造ったわけではなく、地形と必要に応じた結果を、後から分類したものと考えるのが適切です。実際の城は複数の型が混ざっていることが多く、どれか一つに当てはまらない例も珍しくありません。
立地による三つの分け方
- 山城
山の上に築きます。登るのに時間がかかるため守りやすい一方、水の確保が難しく、政治の場としては不便でした。早い時代に多く見られます。
- 平山城
平地のなかの小高い丘に築きます。見晴らしと通いやすさの両方が得られるため、広く採られた形です。
- 平城
平地に築き、堀を広く取って守ります。城下町を組み込みやすく、政治と経済の中心として機能しました。
- 水城
海や川に面し、水運と結びついた城。船の出入りを前提にした造りになります。
堀の役割
堀は越えにくくするための溝です。水を張った水堀と、水のない空堀があり、どちらを選ぶかは地形と水の得やすさによります。
空堀は底を歩けてしまうように見えますが、斜面を急にし、底を狭くすることで、降りたあと登れない形にします。山城では空堀が主です。
水堀は、城下との境界をそのまま示す線にもなりました。